一冊でわかるアメリカ史 (世界と日本がわかる国ぐにの歴史)

筆者の関眞興は東大卒ながら駿台予備校の世界史講師を経た方。なので分かり易く書かれている感は間違いない。（失礼ながら・・）たった 200 年余り、中高授業でもほとんど時間割かれてなく植民、南北戦争、大統領、西部開拓などたいして歴史ないのでさっと読み終わり、と思っていたらなんのやはり人間の歴史なので色んなことが、それが一冊で纏まって読んで損なしでした。日本にとって特に一番の友好国、最大影響国であるにも関わらず相手のことを良く知らない、では済まされないことをこの一冊で自覚できるかと。やはり中高の授業ではアメリカだけ遠しで歴史やった方が良いと感じる。ピューリタン、プリマスは聞いたことあったがカトリックと対立のカルバン教徒、クェーカ教徒のペンが主導したのでペンシルバニア、 13 州は宗派で別れ、でも本国イギリスと対立で連邦し戦争し。そのためフランスと結託したり、その後イギリスと仲良くなればフランスと敵対、とかまるで子供のケンカ。先住民、スペインとも戦い戦争のなんと多いこと。主義主張を通すため戦争することがアメリカは普通なんだと認識できる。さらに連邦と各州、自立と中央集権の対立構図はまるでガンダム。（まあガンダムがアメリカ流用で）あのリンカーンですら「奴隷解放せず連邦維持できるならそうする、連邦維持に全て奴隷解放必要ならそうする・・」と言ったとか。その連邦重視がフェデラルで共和党、州や民衆の自立重視がリパブリカンで民主党、と 2 台政党の成り立ちもこの本で見に付けられ。その先、西部開拓、ゴールドラッシュ、第一次世界大戦、大恐慌、第二次世界大戦・・と今につながるアメリカをタイトル通り 1 冊で知ることができ有意義な本でした。